開催報告(2018年学生・若手研究発表会)
農業施設学会では、初めての試みとして、農業施設分野の業務に従事している、または、興味を持っている学生を含む若手研究者のための2018年農業施設学会学生・若手研究発表会(以下、本研究発表会)を開催した。
会場(総合研究棟B棟) | 受付 | 講演要旨集 | 入会案内(半額特典) |
協賛企業の資料 | 総合司会(海老原実行委員) | 水谷実行委員長 |
1. 基調講演
- 基調講演では、農業施設学会会長 北村豊より、「いつ何時、誰の挑戦でも受ける! 農業施設学の研究」をテーマとして、ご講演いただいた。農学、工学に立脚しつつ、分野横断的に新たな質や価値を生み出す農業施設学の魅力だけでなく、自分の研究を第三者に「魅せる」ことの重要性について、エンターテイメントの事例を交えながらの講演は、研究者としてのスタートを切ったばかりの学生および若手研究者に大変好評であった。
北村会長 | 講演中の様子 |
2. ポスター発表
- ポスター発表では、発表課題一覧に示す通り、全25課題の発表があった。前半を奇数番号ポスターのコアタイム、後半を偶数番号ポスターのコアタイムとしたが、コアタイムが終わっても引き続き活発な討議が行われるなど、大変盛り上がるポスター発表となった。また、実行委員を含む参加者によって、「2018年農業施設学会学生・若手研究発表会 優秀賞」の審査が行われた。
ポスター発表の様子 |
3. 特別講演
- 特別講演では、若手研究者担当常任理事 金井源太より、「農研機構での農業施設研究-18年間の経験から-」をテーマとして、ご講演いただいた。講演内容は、これまで携わってきた農作物の収穫・乾燥技術からバイオエタノール燃料に至る研究において体験してきた内容を活き活きと語るものであり、学生および若手研究者に、研究の楽しさや魅力が伝わるものであった。
金井理事 | 講演中の様子 |
4. 講評
- 実行委員長 水谷孝一より、本研究発表会全体について、講評があった。本研究発表会では、
- ・分野横断的な多様な研究テーマに関する課題のポスター発表があり、活発な議論を通じて、多くの発表者が研究をさらに発展させるきっかけを得ることができた。
- ・基調講演、特別講演を通じて、魅力的な研究者になるための気づきを多く得ることができた。
- ことから、農業施設学および関連産業の発展、および次世代の研究者の育成に資することができ、大変有意義な発表会であったとの講評があった。
講評(水谷実行委員長) |
5. 表彰
- 実行委員審査担当 小島陽一郎より、審査経過の説明とともに審査結果が示された。表彰式では、優秀なポスター発表を行った以下の学生・若手研究者に対し、「2018年農業施設学会学生・若手研究発表会 優秀賞」が授与された。受賞を逃した多くの発表は優秀で興味深い研究で溢れており、学生・若手とは思えないレベルの発表ばかりであったことを申し添える。
受賞者名 | 発表課題名 |
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安立 隆陽(筑波大学) | 液状食品の品質評価に適した圧電粘度計の設計 |
中林 大樹(筑波大学) | タバココナジラミの発生音を利用したバイオタイプ識別に関する基礎的検討 |
板倉 健太(東京大学) | 自動セグメンテーションによる植物の葉面積、葉傾斜角の推定 |
土屋 遼太(農研機構) | ユーザー指向型建築物エネルギーモデルEnergyPlusの園芸施設への活用に向けて |
寺部 瑠維(筑波大学) | 揚げ物調理中に発生する音の解析 |
審査経過報告(小島実行委員) | 優秀賞授与の様子 |
本研究発表会の開催にあたって、多くの企業および皆様のご協賛をいただきました。実行委員会一同、心より感謝申し上げます。
会場の準備と撤収の様子 |